ガールズGP3連覇中の〝絶対女王〟が輝きを取り戻した。児玉が豪快な捲りでドリームを制した。道中は4番手。後方から太田が上がって来ても「このメンバーで1車でも下げたら厳しい」と太田を入れず並走。「スピードが上がれば自動的に外は空くと分かっていた」と勝負どころを待つ。すぐ後ろに小林がいるのも確認していた。「同門の小林優香さんの強さは誰よりも肌で感じている。胸を借りるつもりだった」。
最終ホームで石井貴が石井寛を叩きに行き高木も先行争いに参加、一気にペースが上がる。バックでスムーズに外を持ち出すと満を持してスパート。小林が児玉にぴたりと続き完全に両者のマッチレース。「優香さんが踏んでいる音がずっと聞こえて必死だった」。迫る小林を強烈な踏み直しで振り切りゴールを駆け抜けた。「函館サマーナイトでは3日間、悔いの残る走り。1勝もできなかった。その後にこの勝ち方ができて自信になった」。年末にはGP4連覇の偉業が待つが「まだ時間はある。いい頃に比べ物足りない部分もあるので一戦、一戦」。函館ではどこか不安げだった女王にいつもの貫禄が戻っていた。(狩谷 牧生)
◇児玉 碧衣(こだま・あおい)1995年(平成7)5月8日生まれ、福岡県大野城市出身の26歳。私立筑陽学園高卒。15年7月デビュー。通算成績は449戦372勝。通算取得賞金は1億3076万円。ガールズグランプリ3連覇中(18~20年)。師匠は藤田剣次(福岡=85期)。1㍍68、66㌔。血液型O。
【いわき平GI3日目ガールズドリーム】輝き戻った!!碧衣豪快捲りV
2021/8/13