6月高松宮記念杯優勝の宿口陽一(37=埼玉・91期)がGⅢ初優勝を飾った。
前橋GⅢナイターを優勝した宿口陽一
「運が向いた」 |
レースは武藤がスタートを決めて宿口―阿部―武藤の埼玉勢が前。斎藤―田中―山田―久米―友定―伊藤の順で周回。残り2周半から山田―久米―友定が上昇して前へ。最後方の伊藤が打鐘前から単騎でカマす。車間が大きく空いて山田―久米―友定―宿口―阿部―武藤―斎藤―田中で続く。最終2角5番手から宿口が捲ると山田が伊藤を捉えて捲る。宿口は山田の外を乗り越えて踏み勝ち優勝。
宿口は「山田君が前だと突っ張りがあるし前から攻めようと。(山田が)上昇した時に単騎勢が来なかったので運が向いた。仕掛けてからは4コーナーを乗り越えて勝てるかなと思った。そして後輩2人(阿部と武藤)のおかげです」と冷静に振り返った。
6月の高松宮記念杯でGⅠ優勝を飾った時は「実感がなかった」。しかし今シリーズはタイトルホルダーとして4日間、メインレースの12Rに出走して結果を出しただけに「ファンの声援がありがたかったし(優勝は)うれしい」とGⅢ初優勝の喜びを語った。
今後は「まず(次のGⅠ)競輪祭に向けて練習する。そして年末(グランプリ)に向けて頑張っていきたい」と夢の大一番(12月30日=静岡競輪場)を目標に一戦一戦に集中していく。
◇宿口 陽一(やどぐち・よういち)1984年(昭59)4月33日生まれ、埼玉県ふじみ野市出身の37歳。06年7月に小田原でデビュー。21年6月、高松宮記念杯でGⅠ初優勝。通算成績は1324戦、327勝。1㍍68、72㌔。血液型AB。
◆次回出場予定 優勝した宿口陽一は25~27日の青森FⅠ、2着の山田諒は25~27日の広島FⅠ、3着の阿部大樹は22~24日の京王閣FⅠ。 |