防府競輪のGⅢ開設73周年記念「周防国府杯争奪戦」は最終日の11月6日、12Rで決勝戦が争われ、清水裕友(27=山口)が3番手捲りを決めて地元記念5連覇を達成。桑原大志が続き地元ワンツーが決まった。
なお4日間の売り上げは53億2027万8000円で、目標額を上回った。
競輪祭へ勢い
今年もプレッシャーに打ち勝った。施設改修前最後のレースとなった決勝戦で清水が地元記念5連覇を達成。昨年、自身が打ち立てた記録(周年記念の前節後節が撤廃された02年以降で史上初の同一記念4連覇)を、さらに更新した。
「ちょっと言葉で表せない。普段は出せない力がお客さんの声援のおかげで出せた。落車という形になって残念な思いもあるが、桑原さんと決まって着だけ見たら最高の結果になった」
準決勝で松浦悠士マークから自力にチェンジ。決勝は自力で戦うことになって郡司浩平と佐藤慎太郎のS班タッグに1番人気を譲った。それでも〝清水裕友の自力〟を駆けつけたファンに見せつけてのV劇。「2日目から自分の中で思うように自転車に乗れ出した。競輪祭も気持ちを引き締めて頑張りたい」
5年連続のグランプリ出場へ全てが決まる今年最後のGⅠ競輪祭へ、最高の勢いがついた。「しっかり強くなってまた戻ってきたい」。約2年間レースが行われない地元ファンに宣言した。(本間 正則)
◇清水 裕友(しみず・ひろと)1994年(平6)11月9日生まれの27歳。山口県防府市出身。105期生としてデビュー。通算29回目の優勝。地元記念5連覇でGⅢは8回目のV。1㍍67、82㌔、血液型A。
◆次走斡旋 優勝した清水裕友は22~27日の小倉GⅠ競輪祭、2着の桑原大志は14~16日の大垣FⅠ、3着の東口善朋は10~13日の四日市記念。