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【立川GⅢ最終日S級決勝】新田 節目記念10V

 今年初のGⅢ・立川競輪開設71周年記念「鳳凰賞典レース」は1月7日、第12レースで決勝戦が争われ、新田祐大(36=福島・90期)が21年12月の伊東以来、通算10回目のGⅢ優勝を飾った。

 2着に北津留翼、3着に松井宏佑。3連単は6ケタ配当の大波乱となった。

番手捲りで完全優勝‼

 レースは新田がスタート。新田―佐藤―佐々木―松井―郡司―和田―岡村―高橋―北津留で周回。赤板から松井ラインが上昇して仕掛けると新田も踏んで松井に飛び付く。松井の後ろは内が新田―佐藤―佐々木、外が郡司―和田―岡村で並走が続く。最終1Cで新田が郡司に競り勝って松井の番手。最終2角から北津留が捲ると新田も合わせて番手捲り。新田が直線踏み勝って優勝した。

 新田は「うれしい。(記念の)4連勝は初めてです」。今年初優勝を完全Vで飾った喜びを語った。「スタートを取って(松井の仕掛けに)出遅れないように、後ろにならないように。(松井の後ろで並走は)僕自身もきつかったけど、外の郡司君もきつかったと思う。北津留君は僕と郡司君の勝ち負けがついたら(捲って)来るだろうなと。松井君がペースで駆けていたので厳しかったけど、最後はがむしゃらに踏んだ」と冷静にレースを振り返った。

 「昨年は苦しい戦いの中で報われること(寛仁親王牌優勝でグランドスラム達成)もあった。今年も一戦一戦、頑張る」。表彰式ではファンに「年末のグランプリに来られるように」と今年の抱負を語った。今年のグランプリは立川競輪場で開催。立川優勝で始まった新田は立川優勝で終わることが今年の目標になる。

 ◇新田 祐大(にった・ゆうだい)1986年(昭61)1月25日生まれ、福島県会津若松市出身の36歳。県立白河高卒。05年7月プロデビュー。通算成績は1017戦363勝。主な優勝は第68回日本選手権競輪(15年)、第58、62回オールスター(15、19年)、第67、68回高松宮記念杯(16、17年)、第59回競輪祭(17年)、第33回全日本選抜(18年)、第31回寛仁親王牌(22年)。1㍍72、76㌔。血液型O。

 ◆次走 新田祐大は12~15日の和歌山GⅢ、2着の北津留翼は20~22日の小倉FⅠ、3着の松井宏佑は15~17日の広島FⅠ。

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