大垣競輪の開設70周年記念GⅢ「水都大垣杯」決勝戦が3月7日、12Rで行われ、最終ホームから鋭く仕掛けた犬伏湧也(27=徳島)が、後続をちぎってGⅢ初優勝を決めた。
1番人気に推された古性優作は2着。地元の山口拳矢は3着に入選した。
5車身差圧勝
次世代を担うスーパールーキー犬伏がGⅢ初優勝を決めた。岩谷が先頭に立ってペースが揺るんだところを逃さない。ホームから豪快にカマした。瞬く間に後続を引き離し、2着の古性には5車身差付ける圧勝劇でVゴールを駆け抜けた。
「緩んだところですかさず行こうと思っていた。優勝できなくても、見せ場をつくるレースがしたかったので」と単騎戦でも出し惜しみせず挑んだことが、最高の結果につながった。前走の全日本選抜では3勝も挙げて近況は成長も著しい。「全日本選抜から手応えは良かった。(先行で)距離を行っている中で、決勝が一番短かったので。いつもタレるところでも踏み込めた」と日頃の積み重ねが着実に実を結んだ。上がりタイムも10秒8の好時計を記録して、強さを示した。
一つの壁を残り越えた。「GⅠの決勝に乗って見せ場をつくれるように」と最高峰での戦いを見据えている。古性や山口拳、平原を撃破して自信を増している若獅子。トップ戦線でも縦横無尽の走りで躍動していく。(栗林 幸太郎)
◇犬伏 湧也(いぬぶし・ゆうや) 1995年(平7)7月22日生まれ。徳島県出身の27歳。21年5月静岡でデビュー。同年11月にS級に特進。12月高知でS級初優勝を達成。22年3月にはルーキーチャンピオンを制覇。8月オールスターでGⅠ初勝利を飾っている。1㍍70、78㌔。血液型B。
◆次回斡旋 優勝した犬伏、2着の古性、3着の山口拳はGⅡウィナーズカップ(別府、3月18~21日)。