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【松山GⅢ最終日S級決勝】古性らしさ全開GⅢ10V

 松山競輪の令和6年能登半島地震復興支援競輪 開設74周年記念「金亀杯争覇戦(GⅢ)」は3月10日、12Rで決勝戦が行われ古性優作(33=大阪)が逃げた北井佑季の番手を奪い直線抜け出し1月和歌山以来、10回目の記念V。

 また9Rの123期ルーキーチャンピオンレースは篠田幸希(24=群馬)が制した。

 北井が突っ張り先行。打鐘前は松本が4番手で古性は6番手、深谷は8番手に。古性は打鐘3角から踏み込む。最終ホームは北井の踏み込みと合った態勢になったが、北井の番手の和田真を外から一発で押し込み番手を奪う。あとは仕掛けてきた松本の動きを確認して、古性が北井を捉えた。

 「初日で北井さんには自力で通用しないのがわかった。客観的に古性優作としてどう勝てるかを考えての組み立てになりました」

 今シリーズは初日が終わってから決勝に勝ち上がりを決めても「弱いです」のコメントが続いた。確かに捲り切ってはいるが、好調時の迫力ではないように感じた。「帰って早く練習したい」との言葉も出た。それでも現状できる中で、もう一つの持ち味ともいえる技術に勝機を見いだす戦法の幅の広さが、強力先行の北井、好調・深谷を破ってのVにつなげた。

 今後は21日からGⅡウィナーズカップに5月にはGⅠ日本選手権と勝負のレースが続く。次は完璧に仕上げて勝利をつかむ。(緒方 泰士)

 ◇古性 優作(こしょう・ゆうさく)1991年(平3)2月22日生まれ、大阪市出身の33歳。100期生として11年7月プロデビュー。GⅠは6V、21年には静岡グランプリを制覇。総合力は№.1。通算成績は1039戦326勝。1㍍68、77㌔。血液型O。

 ◆次走 優勝した古性優作、2着の北井佑季は取手GⅡウィナーズカップ(21~24日)、3着の松本貴治は前橋FⅠ(15~17日)。

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