初日は本命サイドで収まるレースが多かった。主力を分散して番組編成するから、この傾向は9車立てのGⅢでも多く見られる。でも準決ともなるとそうはいかない。2日目後半のメンバーを見渡すと一筋縄ではいかない気がする。
まず10R。橋本のスピードが勝るが、8月松山GⅢで決勝に進出した真鍋が控えるだけに波乱の要素がある。本線はあくまで❼=❷。ただ、橋本、菅原が真鍋と叩き合ってまで駆けることはないだろう。となると真鍋ペース。マークする湊に再度、好展開が訪れる。❶❹と、橋本がタテ脚で台頭を果たす❼=❶も魅力がある。
11Rは地元の青柳を中心視する。松本の番手をすんなり追走できれば勝機を見いだせる。❺=❼を推すが、侮れないのが柔軟戦を口にした星野。九州分断に動くケースもあり得る。星野が松本の番手に飛び付く❼❷を一考したい。
12Rは成田。坂本貴マークから俊敏なハンドルさばきで2着に突っ込んだ特選の走りはさすがだった。再度、前回りする坂本貴が勝負どころを逃がさず早めに踏む。❼❶から阪本、福島が強襲する❼❷、❼❸。(スポニチ本紙評論家・井上茂徳)