
きょう3日は私の冠レース「第27回井上茂徳杯」最終日、決勝戦です。日本名輪会カップにもなってます。まさか、この日に私が名物コーナー「我が道」を書くとは想像もしてなかとー。するわけがないばいっ。
こんな偶然の縁は最初で最後でしょうから、思いっきり宣伝の巻にします。少しでも武雄競輪の売り上げが良くなりますように…と願ってますから。ファンの皆さんに車券を買っていただくと、収益金の一部は地方自治体の財源となり、競輪場のある地域の防災や災害支援などにも貢献します。ちなみに私は自治体の長じゃありません(笑い)。
私の冠レース「井上重茂徳杯」今年のポスター
「井上茂徳杯」ができた経緯を振り返ると、私が現役を引退したのが99年3月末。それから、すぐに当時の武雄競輪場の所長さんから冠レース企画を聞きました。驚いたというよりうれしかった。現役引退を決めて記者会見上で「今後も競輪に関わる仕事をしたい」と話していたので、お世話になった業界に対して自分ができることはやっていく。感謝と恩返しです。
どんな仕事でも共通する部分はあるはず。私を育ててくれた武雄競輪場で自分の名が付いた冠の大会があるということは本当にうれしか、ばってん、これから盛り上げていかないと…という責任感も湧いてきました。
数えてもう第27回です。鬼脚と呼ばれた私をイメージして?鬼面がにらみを利かせている宣伝ポスターが出来上がっています。競輪選手を続けていた年月を超えて、今年も無事に最終日を迎えました。すべてはファンの皆さんの支えがあり、武雄競輪場施行者、皆さんのご協力のおかげです。今日も場内では闘将が代名詞の佐々木昭彦をはじめ、私の同期(41期)で、愛媛のレジェンド伊藤豊明、穏やかな解説でおなじみの53期の親方・中野龍浩が場内予想ステージで楽しい解説をやっています。競輪に興味がなくてもグルメは皆さん好きでしょ。場内食堂には安くておいしいチャンポンや焼きうどんがあるし、武雄温泉駅近くのラーメン店「後楽園」は抜群にウマかー!!ここは鬼脚オススメ店です。
競輪を通じて、佐賀県の魅力をもっと知ってほしい。澄み切った有明海の素晴らしさや、特に温泉は有名。武雄温泉楼門は竜宮城を連想させる鮮やかな色彩です。夜になると浮かび上がっているようにも見えます。ぜひタイミングが合えば、山に囲まれ、いい景色がいっぱいある競輪場にも来てくださいね。
明日からは我が道らしく、私の幼少期エピソードを…。自由奔放で、わんぱくな子供たいっ(笑い)。
1958年(昭33)3月20日生まれ、佐賀市出身の67歳。競輪学校41期生として78年5月デビュー。GⅠ通算9勝。KEIRINグランプリは3度優勝(86、88、94年)。代名詞は鬼脚。99年3月31日引退。通算1626戦653勝。優勝回数154回、獲得賞金15億6643万円。現在、スポニチ評論家として活躍している。