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【記者コラム】ガールズだけのオールスター開催を

 18日が決勝戦の名古屋オールスターは新田祐大が7回目のGⅠVを飾った。菅田壱道の先行に乗って番手まくり。ただ最終バックでは平原康多の爆発的なまくりを浴び、際どく併せ切ったヒヤヒヤのVだった。新田は東京五輪へ向けて自転車競技に専念するため、このレースがグランプリ出場へ最後のチャンスだった。五輪出場が濃厚な脇本雄太と新田の2人が年末の大一番にそろって挑むことになる。

 

 新田のV、佐藤慎太郎の2着でグランプリの出場権をめぐる順位は大きく変動した。GⅠVで出場を決めているのが中川誠一郎、脇本に新田。獲得賞金4位に浮上した佐藤は確実だろう。残るGⅠは2つで5位清水裕友、6位平原は断然有利だ。7位松浦悠士、8位村上博幸が年末へ向けて勝負のレースが続く。注目はオールスター3着で10位に浮上した諸橋愛だ。2年前は後半の猛チャージでグランプリ出場を決めているので目が離せない。

 

 ガールズはオールスター期間中に「アルテミス賞」「ガールズドリームレース」が行われた。勝利したのは長沢彩と石井寛子で、石井は獲得賞金で2位になりガールズグランプリ出場を決定させた。

 

 ただ、2つのレースを見て感じたことは、男子のオリオン賞、ドリームと対比させて女子も開催する必要があるかだ。アルテミス賞は賞金が低くグランプリ出場に影響はないし、ガールズドリームは賞金が高く一気に出場が決まってしまう。どうしても男子の2番手となってしまう開催で行うにはもったいない。選手数が増えているので、ガールズだけのオールスターをナイターで開催することは十分可能だ。その方が選手のモチベーションが高まるのは間違いない。また脚力差が大きくなっているので、男子のように競走得点で級を分けると車券の狙いは増えてレースは白熱する。頑張るガールズ選手のためにも早急な改革が必要だ。(緒方 泰士)

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