青森記念決勝 新山響平(107期)が地元記念初優勝を飾った。新山響の記念優勝は今年6月の函館以来、3回目。レースは渡辺―守沢―藤根―新山響―新山将―伊藤―小原―山賀―伊勢崎で周回。残り3周前から小原ラインが上昇、藤根の番手に追い上げて外併走が続く。赤板で小原―山賀―伊勢崎が前に出て後方を警戒。渡辺―守沢が小原の内を突いて前に出ると打鐘で藤根―新山響―新山将―伊藤がスパート。小原が続いて山賀が追うが渡辺が山賀をさばく。5番手以降は小原―渡辺―山賀―守沢―伊勢崎。最終2角すぎから渡辺がまくると後続は遅れる。新山響もすかざす最終2角過ぎから番手からまくる。新山響―新山将―渡辺で直線に入り新山響が押し切る。2着は新山将で兄弟ワンツーを決めた。
新山響は「感無量です。師匠(坂本勉氏)から地元記念はGⅠと一緒だと言われていたので(優勝は)本当にうれしい。4番手を固めてくれた(伊藤)大志さん、前で頑張ってくれた藤根君をはじめラインのおかげです」と地元記念初優勝の喜びを語った。
兄・将史とのワンツーには「(兄と)一緒に決勝に乗れたことが奇跡だと思っていた。(兄が)ち切れないでよかった(笑)」と答えると将史は「(弟とワンツーは)うれしかった。(ち切れたのではなく)車間を切って仕事をした(笑い)。今度はもっと上のグレードで走れるように頑張りたい」と返し、兄弟仲良くレースを振り返った。記念競輪での兄弟ワンツーは18年2月奈良の三谷兄弟(優勝竜生、2着将太)以来。
♤新山 響平(しんざん・きょうへい)1993年(平5)11月2日生まれ、青森県八戸市出身の25歳。県立八戸工高卒。15年7月プロデビュー。通算成績は367戦114勝。1㍍70、71㌔。血液型A。
◆次走斡旋 優勝した新山響平は27~29日のいわき平FⅠ。2着の新山将史は17~19日の小田原FⅠ。3着の渡辺一成は13~16日のGⅡ松阪共同通信社杯。