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【記者コラム】松阪GⅡ盛り上げる113期勢

 第35回共同通信社杯(GⅡ)の開催(13~16日)が迫ってきた。松阪では8年ぶり2回目となる。前回の優勝者は小野俊之。久しぶりのビッグレースVで見せた会心のスマイルが印象的だった。

 

 歴代の優勝者を見ると村上義弘、武田豊樹、新田祐大ら実力者の名前が並ぶ。昨年は平原康多が太田竜馬、清水裕友、山崎賢人の挑戦をしりぞけグランプリ出場を確定させる優勝を飾っている。

 

 ただ本来、共同通信社杯の特徴は出場選手選考と番組構成にあり、若手選手の活躍がもっとも期待されるシリーズだ。選手選考では100期から113期までの若い選手の競走得点上位25人が出場できる。先日の青森記念で決勝進出した藤根俊貴、FⅠ戦で2度のVがある黒沢征治の113期の選手が初のビッグレース出場を決めた。すでに名古屋オールスターでGⅠを経験した宮本隼輔とともに、シリーズを盛り上げるのは間違いない。

 

 番組では初日が1Rから12Rまで全てが予選になる。この予選が選考順位により振り分けられる自動番組のため、いつものビッグレースでは考えられない顔ぶれになる。

 

 実力派のマーク選手にラインの自力選手が不在のレースや自力選手ばかりのレースもある。二次予選でも自動番組は行われるため、マーク選手が勝ち上がるにはツキも大きな要素を占める。対して若手の自力選手は自分の力を出し切ればいい。最近の記念、FⅠ戦での若手の自力選手の活躍を見ても、予選で勢いを付けての初タイトルまで期待できる。

 

 今回、脇本雄太、新田祐大、深谷知広の自転車競技組の参加はない。グランプリ出場を目指す獲得賞金上位選手にとっても勝負がかかるシリーズだ。数々のビッグレースを制してきた実績の選手か、それとも勢い満点の無欲のチャレンジャーか。目の離せない4日間になる。
(緒方 泰士)