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【記者コラム】たくさんの思い出と…ご愛読に感謝

 担当替えにより9月いっぱいで競輪を離れることになった。当欄は今回でラスト。最後は昨年4月から1年半で印象に残ったことを取材ノートから振り返る。

 

 ミッドナイト(MN)競輪 静寂の夜。カーンカーンと控えめに鳴り響く。まるで除夜の鐘。競輪人気回復の一手として売り上げは好調だ。競馬にもボートレースにもなく、何より仕事終わりに一杯やりながら楽しめるのがいい。一方で軽視してはいけないのがMNの流れに付いていけなかったオールドファンだ。MN開催が増えれば生の競輪を見る機会が自然と減る。MNの熱量に従来の競輪をうまく巻き込んでいけないものだろうか。

 

 静岡 かつて静岡支局に駐在したからか、静岡支部の選手とのやりとりはどれも思い出深い。B’zファンで知られる地元のエース、渡辺雄太(24)。元甲子園球児の菊池竣太朗(22)とは当時、高校野球の取材で会っていた。交通事故で一時意識不明の重体からカムバックを果たしたのは夏目新吾(31)。昨年4月の宇都宮、中478日での復帰から2戦目で再起1勝を挙げた。「時間がかかるかもしれないけど地道にやっていく」。S級に再びはい上がるべく、モガキ続けている。

 

 米原大輔 当欄初回で中学の同級生に現役競輪選手がいると書いたが、それがヨネダイだ。39歳、S級2班、脚質は追込み。現場で対峙することはかなわなかったが、体を張って勝負する姿は同じアラフォーとして頭が下がる。どうかケガに気を付けて…。

 

 ある先輩から「競輪(記者)はキャリア」と言われたが、まさにその通りだった。短い期間で足跡を残せたとは言い難いが、またいつか競輪に携わる機会があれば…。選手、関係者、そしてファンの皆さん、ご愛読ありがとうございました。(出田 竜祐)