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【記者コラム】来期S1昇格野口裕史パワーアップ

 先月、競輪男子の20年前期(1月~6月)適用級班が発表された。
 
 昨年デビューした113期は松井宏佑ら4人がS1班に昇格。時代を担うスター候補生の活躍に期待がかかるが、対照的に輪界の〝レジェンド〟神山雄一郎がS2班へ陥落となった。1989年から30年間、一度も降格することなく、S1班(S班含む)を堅持したが、19年の上半期に立て続けに失格3回を犯し、S1班の座を明け渡すことになった。51歳という年齢だけにさすがに衰えは隠せないが、まだまだ存在感を示して欲しい。
 
 現在開催中の岐阜FⅠ戦に出走している111期の野口裕史(36=千葉)がデビューから2年半でS級1班の座をつかんだ。15年の陸上日本選手権ハンマー投げの覇者から競輪界に進んだ経歴の持ち主だ。
 
 33年でS1への目標だったけど、2年半で決められて良かったです」
 
 10月29日に行われた南関地区プロの千㍍タイムトライで1分5秒050という自己ベストタイムで優勝と勢いに乗っている。
それでも「加賀山淳(2位)がちょっとミスしたし、ナショナルチームの松井宏佑がいなかったですからね」と、あくまでも謙虚。それだけの潜在能力がありながら、まだS級での優勝がないのが不思議だ。
 
 「みんなにまだないのと言われますが、意識せず先行主体のレースで力を出し切りたい」。あくまでも自分のスタイルを貫く。
 
 当地は9月の記念で11⑦1。決勝進出はならなかったが、最終日に節目の100勝達成と岐阜バンクで躍動した。プロデビューは34歳と遅かったが、先行に徹するレースぶりはまさに輪界の〝重戦車〟だ。相手構わず豪快先行でぶっ飛ばす。