商売道具の〝脚〟で勝負だ。京王閣初日11Rに登場する横山尚則(28=茨城)が「僕は自転車のセッティングにこだわりがない。脚が届けば何でもいい」と持論を展開した。
サドルやハンドルの位置などを1㍉単位で修正する選手が多い中、横山は変化を求めない。「だって脇本雄太さんはどれに乗っても強いじゃないですか。だからもっと簡単に考えている」。
弟子の朝倉智仁(115期=茨城)からセッティングの相談を受けても「悩む暇があったら練習」とアドバイスするという。今年の全プロ(松山)スプリント覇者は選手仲間に一目置かれる練習の虫。鍛え抜かれた脚力とラインの援護を信じて真っ向勝負を挑む。