小林優はインタビュー直後に検車場に姿を見せたナショナルチームのブノワコーチとハグ。満面の笑顔だった。
 
 「最後は気持ちで踏み勝ちました。優勝するために来たので獲れて良かったです。でもうれしいより正直ほっとしました」
 
 ナショナルチームで活躍する脇本雄太、新田祐大はグランプリ出場を決めている。口には出せないプレッシャーを乗り越えたことで、全てに強くなったことは間違いない。今後は自転車競技で世界を転戦する。そしてグランプリ、その先には東京五輪のメダルが待っている。
 

 
 梅川は最終バックでまくってきた児玉にスイッチ。最後はキッチリ捉え、最強女王を破り大会連覇を決めた。
 
 「たまたまはまっただけです。こんな勝ち方をしたのは初めて」
 
 引き揚げてきた直後はうれしさよりも疲れた表情だった。「この2カ月は毎週レースが続いて体の状態は最悪でした」とつぶやく。それでもベストの状態でない中でのＶは自身も実力アップを実感したか。「今後はグランプリへ向けてし
っかり調整します」と気合を込めた。初の女王へ児玉、小林優を破る1番手に浮上した。