2日に幕を閉じた高松記念は松浦悠士=写真右=が圧倒的な強さを披露、無傷の4連勝で優勝。年頭の和歌山に続いてGⅢ制覇と〝松浦時代〟到来と思わせるような走りだった。
初日の特選から3日目の準決までは番手戦から余裕の勝ち上がり。決勝は本領の自力勝負で実力を遺憾なく発揮。カマした野口裕史―和田健太郎の千葉勢の3番手を確保し、2角から一気まくり。マークの村上博幸が一瞬にして離れるすごい踏み出しとスピード。2着に4車身差を付ける圧勝。上がり11秒1は冬場にしては秀逸のタイムだった。
8日から豊橋で開催される今年初のGⅠの全日本選抜でも主役に推されるのは間違いない。脇本雄太、新田祐大らナショナルチーム組が不在なら2回目のGⅠ制覇も現実味が帯びてくる。
その松浦が高松で優勝した翌日の3日、現在開催中の奈良FⅠ戦の初日に来場。場内の多目的ホールステージでトークショーを行った。MCを務めた元競輪選手の加藤慎平さん=写真左=との掛け合いでファンを楽しませていた。
去年の競輪祭で初のGⅠ制覇を達成したが、本人は「タイトルを獲ったことよりも、SS班の自覚が芽生えてきた。今年は早くグランプリ出場を決めたい。全日本選抜も獲りたいし、清水(裕友)君の前を回ってみたいですね。自分も成長しているので」と本音トークでファンを沸かせた。
「スピード競輪になって強くさせてもらっているし、自分も強くなっている感じがある」とナショナルチームのメンバーと戦って自分の成長も実感。
今の勢いなら全日本選抜を制し、GP出場一番乗りを果たす確率も高い。(下野 章雄)
【記者コラム】記念連続V松浦勢い止まらない
2020/2/5