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【記者コラム】記録を塗り替える超新星・寺崎浩平

寺崎浩平

 

 先が見えない不安。感染拡大が収まる気配のない新型コロナウイルス。競輪は2月27日の奈良記念の初日に無観客レースを実施してから1カ月以上が過ぎた。今月の2日から開催予定だった玉野FⅡナイターでは、参加選手の親族から新型コロナウイルスの陽性反応が出たことを受けて、公営競技で初の中止に追い込まれる事態に見舞われた。

 

 とにかく、競輪、ボートレース、競馬などの公営競技の関係者、ファンの方、当方も、もちろん気持ちは同じ。新型コロナウイルスが少しでも早く終息することを切に願うばかりだ。

 

 そんな暗いニュースの中で競輪界は初の早期卒業者となった117期・寺崎浩平(26・福井)の活躍に沸いている。同じく早期卒業者としてデビューした同期の菊池岳人(19・長野)の連勝は13でストップしたが、寺崎は無傷の18連勝でS級へ特別昇級を果たした。

 

 注目のS級初戦となった小田原FⅠ戦(1~3日)の予選も期待通り快勝。準決で3着に敗れ連勝記録は19でストップ。「S級はアベレージスピードがきつかった。また頑張ります」と気持ちを切り替えて決勝戦に臨んだ。3日の決勝戦は皿屋豊のカマシにハマる有利な展開だったが、番手から抜け出して見事、優勝を飾った。デビューから79日でのS級初優勝は、1983年4月のS級創設以来、史上最速記録。今までの坂井洋(25=栃木・115期)の記録(144日)を65日も更新するモノだ。

 

 デビュー時に「地元(福井)記念を3年以内で獲りたい」と目標を挙げていたが、早くも現実味を帯びてきた。すでに記録には名を残したが、欲をいえば記憶に残るような〝圧倒的な走りで〟ファンの度肝を抜いてほしい。

 

 ナショナルのBチームに所属するスピードは天下一品。今後も記録を塗り替える快走劇に期待がふくらむ。

 

(下野 章雄)