緊急事態宣言の発令に伴い、競輪では中止が相次いだ。
平塚競輪は7日、9~12日に開催予定だった70周年記念の中止を発表した。新型コロナウイルスの影響では既に2~4日に予定されていた玉野が中止になったが、GⅢでは初めて。全国各地から集まる出場選手の感染リスクが高いことなどから、選手を危険にさらしてまで開催を継続することは、今後の競輪事業継続に影響を及ぼすと判断。神奈川県などを対象地域とした緊急事態宣言が出される前に発表した。
また、7日に2日目が行われた立川競輪では8日の最終日が中止打ち切りとなった。参加していた吉田敏洋(40=愛知)は中止を受けて「続けられれば良いけど、このままだと選手からも出てしまうかもしれない。残念ではあるけど、これ以上広げないためにも必要な措置だと思う」とコメント。08年のGPを制した井上昌己(40=長崎)は「仕方ない。危機意識を持って、やれることをやるしかない」と絞り出した。立川は24~26日の開催も中止となった。
また、16~19日の西武園記念、9~11日と5月1~3日の大宮の開催中止も発表された。競輪は開催の決定権が各施行者に委ねられており、緊急事態宣言の対象県にある川崎(17~19日、22~24日)、松戸(25~27日)などの開催については現時点では未定。今後開催中止が増える可能性も十分にある。