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【記者コラム】岩本 悪い流れをプラスに変えて躍動

 競輪界は4月以降、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、開催中止が相次いでいる。全国で新規感染者が減少傾向にある中、競輪界でも徐々に変化が表れている。6月以降の開催から新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、選手の移動を最小限に抑制するため、選手斡旋については可能な限り「地区内あっせん」を実施することを決定した。
 
 地区内斡旋とは全国を3ブロックに分けて、①北日本、関東、南関地区の競輪場では北日本、関東、南関地区の選手を中心に斡旋。②中部、近畿地区の競輪場では中部、近畿地区の選手を中心に斡旋。③中国、四国、九州地区の競輪場では中国、四国、九州地区の選手を中心に斡旋。なお、GⅠ高松宮記念杯競輪(和歌山・6月18~21日)は例外で従来通り、発表されたメンバーで行われる。
 
 競輪選手も開催の中止が相次ぎ初めての経験で動揺の色は隠せない。ただ、そういう状況だからこそ己と向き合って練習に没頭する選手も多い。千葉の大砲・岩本俊介(36)もその1人。「ケガの治療が長引いて間隔が空くのはあったけど、元気な状態でこれだけ空いたのは初めて。練習で自分と向き合って今までにみえなかったものがみえてきた」。この期間をプラスにとらえて充実のトレーニングができているもよう。時間をフルに活用してさらなる進化を遂げようとしている。自慢のスピードは衰えることなく、さらに破壊力が増しているならGⅠ戦線や、今後の活躍の場も広がる。きょう初日の豊橋に登場。宮本隼輔や、期待の新人・寺崎浩平もいる開催。若手に負けじと、練習の成果をみせて躍動だ。

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