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【記者コラム】大石のS級初V導いた開催休止中の猛練習

 17日が決勝だった西武園FⅠは109期の大石剣士(24=静岡)がうれしいS級初Vを決めた。先行した野口裕史―芦沢大輔の3番手をキープ。後続が仕掛けてくるのを待たずにバックから間髪入れずに出て鮮やかにまくり切った。
 
 今年は不調が続き、自信をなくしかけていたが新型コロナウイルスで相次ぐ開催中止の中で猛練習を積んだ。久々のレースとなった伊東FⅠ(4月29~5月1日)で取材した時には「4月の頭に走った京王閣からここまでで休んだのは1日か2日だけ。今までは午前中だけ練習して終わりにしていたのを午後も乗り込むようにした。その成果を出せれば」。初日予選、2日目準決も主導権を譲らない積極的な走りで久々の決勝進出。「一生懸命にやって来たことが結果として表れて良かった。スランプ?完全に抜け出せました」と明るく話していた。5月は1本も走ることはできなかったが「練習は裏切らない」の信念を貫いてS級初Vにつなげたのだ。
 
 一方、こちらもS級初Vがかかっていた野口裕史(37=千葉)は9着と明暗を分ける形になったが、持ち前の先行力をフルに発揮してシリーズを盛り上げた。師匠の武井大介(39=86期)の「ウエートのやりすぎ」のアドバイスで自転車に乗る時間を大幅に増やし「体の動かし方が良くなった」と本来のパワーあふれる先行力がよみがえった。これならS級初Vもすぐに達成できるはず。大石と野口はともに25~27日の青森FⅠに参戦する予定。北日本勢がメインの斡旋の中、南関勢を力強く引っ張る走りを期待したい。
 
 ♤狩谷 牧生(かりや・まきお)1964年(昭39)4月11日、神奈川県生まれの56歳。88年4月スポニチ入社。92年1月にレース部へ異動。1年間の競輪取材の後、中央競馬担当に。2013年、21年ぶりに競輪の現場に復帰。ミッドナイト競輪で会う西日本の選手を取材して新鮮な刺激を受けている。

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