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【記者コラム】必ず来る菊池時代が楽しみ

 史上初の早期卒業生として注目を集めた菊池岳仁(20=長野・117期)は「先行でグランドスラム」という夢を掲げて今年1月にデビュー。いきなり9連勝達成でチャレンジを卒業した。A級1、2班も通過点かと思っていたが、3月の伊東で番手の選手に差され、連勝は13でストップ。その後も脚力では上回るものの、包囲網もあり連戦連勝とはいっていない。
 
 同じく早期卒業生としてデビューした寺崎浩平(26=福井)はデビュー18連勝を達成し、既にビッグレースで戦っている。7月デビューの同期、山口拳矢(24=岐阜)にもS級行きを先に越されてしまった。59戦42勝(28日現在)で勝率は70%を超えている菊池。凄い数字だが、どうしても〝もっと〟を求めてしまう。
 
 菊池岳仁はこんなものなのか。もちろん、そうではないと思っている。そこで、期待も込めて「寺崎さんはもうビッグレースで活躍していますが、どう感じますか」といういやらしい質問をぶつけてみた。菊池は冷静だった。「言い訳ではないが、寺崎さんは年齢も違う。ナショナルチームの練習も充実しているし、こっちも一歩ずつ。同じ歳になった時に同じとこにいればいいだけ」。抜群の練習環境で、決して焦ることはなく、先を見据えながら精進しているのだ。
 
 歴史を変える存在になる。まだその大航海は始まったばかりだ。嵐が直撃することもあるだろうが、それでも菊池なら乗り越えられると確信する。20歳の方位磁針がぶれることなく、まっすぐに信じる方向を指しているからだ。待ち遠しいが、必ず来る菊池時代を今から楽しみにしている。
 
 ♤渡辺 雄人(わたなべ・ゆうと)1995年(平7)6月10日生まれ、東京都出身の25歳。法大卒。18年4月入社、昨年12月までレイアウトを担当し菊池と同時期、1月からレース部・競輪担当デビュー。愛犬の名前は「ジャン」。菊池の成長力に、〝同時デビュー〟として改めて気合が入った。