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【記者コラム】新制度の弊害?寺崎不在のヤングGP

 10月28日、ヤンググランプリ(12月29日、平塚)の出場予定選手が発表された。メンバーは次の通り。

 

 (年齢・出身・期・班)
 ▼松井宏佑(28神113一)
 ▼高橋晋也(26福115二)
 ▼宮本隼輔(26山113一)
 ▼坂井 洋(26栃115二)
 ▼黒沢征治(28埼113一)
 ▼森田優弥(22埼113一)
 ▼小林泰生(26群113一)
 ▼小原佑太(24青115二)
 ▼河合佑弥(26東113一)

 

 これを見て違和感を覚えたファンは少なくないと思う。そう、寺崎浩平(26=福井)の名前がないのだ。新設された早期卒業制度の申し子。18連勝でS級特進を決めると、S級初陣の小田原FⅠでデビュー79日目でのS級初優勝。史上最速記録を大幅に更新した。

 

 さらに、7月サマーナイトフェスティバル(GⅡ・いわき平)への177日目の特別競輪出場も、翌日の2走目に飾った特別初1着も史上最速記録。間違いなく今年最も輝いていた〝ヤング〟。そんな男の名前が今年のヤンググランプリにはないのだ。

 

 今年の選考基準はこうだ。対象となるのは113、115、117回生(KEIRINグランプリに出走する正選手は除く)で、開催時にS級に在籍する平均競走得点上位者。または東京オリンピック自転車競技トラック種目代表選手。もし残余があれば開催時A級在籍の平均競走得点上位者から選ばれる。選考期間は1月~9月末までの10カ月で、最低出走回数は36走。117回生に関しては初出走(原則今年7月)~9月末までの3カ月間で、最低出走回数は12走。

 

 しかし早期卒業組の寺崎は1月からの10カ月間が選考期間に。チャレンジ、A級の低い競走得点が、S級の活躍をかき消してしまったのだ。寺崎本人も早い段階でこのような事態を予期して口にはしていたが…。

 

 スター選手を擁立するための新制度が招いた、まさかの弊害。今後の早期卒業者のためにも、ニュースターを待ち望んでいるファンのためにも、選考基準の見直しが必要だろう。(岡田 光広)