3連覇が懸かる大一番を前にしても、絶対女王・児玉の表情はいつもと変わらない。「もちろん3連覇はしたいですが、自分の力を出し切って結果が付いてきてくれればいいです」と、あくまでも自然体でスタートの瞬間を待つ。
今年のスタートは最悪だった。1月ガールズコレクショントライアルの決勝戦で大敗して出場権を失ってしまう。それでも気持ちは逆に「これでプレッシャーから解放されました」と、以後は伸び伸び力を出し切る走りに徹することができた。結果として「自分で自分を褒めてあげたい成績」を残し今年も当然のように大舞台のセンターに立つ。
もちろん準備に抜かりはない。「寒さは苦手」と話す、いつも行う夕方の練習では、あえて薄着で対策を重ねてきた。「寒い中でタイムは出ていました」と状態は万全だ。
前検日はいつも自転車には乗らない児玉。バンク内をウォーキングして気持ちを高めていた。作戦に関しては「レースが始まって並んだ後に考えるので。中団ぐらいにいれたらいいのかな」と慌てず騒がず受けて立つ構え。強く華麗に、絶対女王が真っ先にゴールを駆け抜ける。
【平塚GP初日11R】児玉 3連覇へ自然体
2020/12/28