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【向日町スポニチ杯FⅠ決勝】武藤 強襲差しV

 向日町競輪のS級シリーズ「日本名輪会カップ第3回荒木実賞・スポニチ杯(FⅠ)」の決勝戦1月27日の12Rで行われ、直線中割り強襲した武藤龍生(29=埼玉)が、19年12月別府ブロックセブン以来、5回目のS級優勝を飾った。2着は古性、3着は隅田だった。

 

ガッツポーズの武藤と荒木実氏(右)

 

 レースは正攻法の古性―山本を、菅田―工藤でイン切り。その上をさらに隅田―武藤が叩き先行態勢に立ったが、下げた古性が打鐘2センターからすかさず巻き返し主導権。叩かれた隅田が飛び付き、古性マークの山本と競り。古性が展開有利に逃げ切るかに見えたが、競り勝った隅田の後位から武藤が直線で鋭く中を割ってVゴールを決めた。

 

 「全て隅田さんに任せていました。(僕は)自分の仕事をしようと。隅田さんがしっかり勝負をしてくれたのでチャンスが。自分も余裕はありましたよ」

 

 前回の地元大宮記念に向けての練習の貯金があったのか余裕を感じさせる動きだった。最後のコース取りといい、伸びといい連日、好調な動きを見せていた。

 

 今年の目標を問われると「グレードレースで活躍もしたいが、目の前のレースを一戦一戦、頑張るだけ」と自然体を強調した。派手なタイプではないが、堅実なマーク戦と鋭い決め脚を駆使して、Gクラスでの活躍に期待が膨らむ。
(下野 章雄)

 

 ♤武藤 龍生(むとう・たつお)1991年(平3)3月26日生まれ、埼玉支部所属の29歳。98期生として10年7月青森(3①❼)でプロデビュー。通算成績は851戦147勝。マークも堅実だが、それ以上に鋭い決め脚に威力を発揮。1㍍72、83㌔。血液型A。

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