高松決勝 松浦悠士(30=広島・98期)が1月和歌山で行われた岸和田GⅢに続き、通算8度目のGⅢ優勝を決めた。
レースは真杉―平原―阿部―東口―松谷―瓜生―町田―松浦―守沢で周回。残り2周のホームで町田が上昇の構えを見せるが、真杉はスピードを上げて町田に叩く隙を与えない。後方で立て直した町田は打鐘、最終ホームと何度も仕掛けようとするが、真杉のカカリが良く4番手東口の横までが精いっぱい。最終ホーム過ぎの1Cで力尽きた。自力に転じた松浦。5番手外併走からスピード良く捲っていく。平原も真杉の番手から出て応戦。平原に合わされ番手で阿部と併走になった松浦だが脚には余裕がある。鋭く伸び切り、平原のけん制を乗り越えて1着でゴールした。
「最後は気持ちで勝てた」と松浦。117期の新鋭町田に前を任せて迎えた決勝。「町田君には結果は考えずに真杉君と力勝負をしてくれと話していた」。結果的に町田は真杉を叩けずに終わったが、諦めずに必死に踏む同県後輩の後ろ姿に気持ちが入ったのは間違いない。「力的に町田君は真杉君を叩けると思っていたが…。その後はいい判断ができた。平原さんの後ろで少し休んでから踏んだ。差せる感じはあったけど最後は結構、苦しかった」。
S級S班として人気を背負う中、今年は早くも4場所も記念出場を続けてきたが、ようやく今年の最初のGⅠとなる全日本選抜まではゆっくりできる。「本調子でない中で、こうして優勝もできている。GⅠには調子を戻していいレースができるようにしたい」と話した。
1着松浦、2着平原、3着東口の次回斡旋はGⅠ全日本選抜(川崎、2月20~23日)。