奈良競輪開設70周年記念「春日賞争覇戦(GⅢ)」決勝戦は14日の12Rで行われ、稲毛健太の逃げに乗った山田久徳(33=京都・93期)が番手捲りで快勝。17年12月佐世保以来、2回目の記念を優勝を飾った。2着には松本貴治、3着には武藤龍生が入線した。
準決で屈辱のハコ3着の山田が、本番で悔しさを晴らした。レースは赤板で叩いた松本―佐藤の上を稲毛―山田―村上で一気に叩いて先制。最終ホームから仕掛けた中井俊に併せ松本が捲り上げたが、バックで番手から出た山田が振り切って、Vゴールを決めた。
決勝は近畿が5人になり地元の中井兄弟(太祐、俊亮)と別線の戦いだった。「それぞれの意思を尊重しての並びでした。稲毛君が気持ち良く行ってくれました。ハコの技術は完成していないけど、出ていって正解かな」と本番で組んだラインの絆で優勝を飾った。
「正直1月はボロボロで勝てるとは思わなかった。GⅠで決勝に乗ることを目標に頑張りたい」。師匠格の村上博も「日々、努力をしているのを見ているのでうれしい」と祝福していた。次走はGⅠの全日本選抜(20日~23日)。この勢いで活躍に期待したい。
◆次走 優勝した山田久徳はGⅠ全日本選抜(川崎、20~23日)。2着の松本貴治は小倉FⅠ(3月8~10日)。3着の武藤龍生は西武園FⅠ(3月4~6日)。
【奈良記念】番手捲り 山田 記念2V
2021/2/15