いわき平競輪の開設70周年記念「GⅢいわき金杯争奪戦」は2月28日に決勝戦が行われ鷲田佳史(37=福井・88期)が記念初優勝を飾った。
レースは飯野―庄子―隅田―朝倉―森田―河野―村田―鷲田―西岡で周回。残り2周半から村田が上昇、朝倉を抑えて外並走。村田が隅田の後ろに入り、7番手に引いた朝倉が打鐘から巻き返す。前受けの飯野も踏みだすが最終1Cで朝倉―森田―河野が主導権。最終B過ぎに隅田が捲る。村田は内を突くが不発。鷲田は隅田の捲りに切り替える流れとなり直線外を伸びて優勝。直線で落車があり、避けて踏んだ庄子が2着。
デビュー18年目の鷲田は「FⅠ優勝もない自分が記念を勝つことができて、まだ実感はないです」と控えめに優勝を喜んだ。そして「(決勝は)村田君の走り方にすべて任せていたし村田君が頑張ってくれた」とラインの仲間に感謝した。
今年1月の四日市の落車による肋骨骨折と左膝の違和感で約1カ月欠場したが「平記念の斡旋を受けた時から〝平記念を頑張ろう〟とひとつの目標にして」最高の結果を出した。鷲田に刺激を与えているのは弟子の寺崎浩平(福井=27歳)の存在。「寺崎とは今まで2回連係したが、今は寺崎がGⅠの舞台で走っているので自分がGⅠに出場できるようにしたい」とビッグでの師弟連係に向けて一歩近づく記念初優勝だった。
♤鷲田 佳史(わしだ・よしふみ)1983年(昭58)5月22日生まれ、福井県福井市出身の37歳。私立北陸高卒。03年7月プロデビュー。通算成績は1476戦236勝。父・善一(33期=引退)、弟・幸司(92期)で競輪一家。1㍍76、82㌔。血液型A。
◆次走予定 優勝の鷲田佳史は奈良FⅠ(15~17日)、2着の庄子信弘は広島FⅠ(12~14日)、3着の西岡正一は岐阜FⅠ(16~18日)。
【GⅢいわき金杯争奪戦】鷲田 19年目の記念初優勝
2021/3/1