宇都宮競輪の「第12回国際自転車トラック競技支援競輪(GⅢ)」は21日に決勝が行われ渡部幸訓(37=福島・89期)がGⅢ初優勝を飾った。またガールズは石井寛子(35=東京)が今年4回目の優勝。
レースは佐々木―杉森―竹内―渡部―宿口―神山―新田―小川―柏野で周回。打鐘で小川―柏野が上昇すると佐々木が突っ張り主導権。小川―柏野は佐々木の外で並走。宿口―神山が杉森に続く。8番手に引いた竹内―渡部が最終1角から巻き返す。竹内のスピード良く、佐々木を捉えて最終4角へ。竹内に続いた渡部が直線伸びてV。直線中を伸びた杉森が2着。
優勝した渡部は「竹内君のおかげ。竹内君は(GⅠを走る)格上の選手だし、さすがでした。(宇都宮に)来る前は自分が優勝するとは思ってもいなかったし、うれしいです。宇都宮はA級時代に2回の優勝があり相性は良かったけど(この優勝で)より好きなバンクになりました」と前を任せた竹内に感謝した後、GⅢ初優勝の喜びを語った。
渡部はFⅠの優勝が2回でGⅢ優勝は初。それだけに「今後の目標というより、これからも一戦一戦に集中していく。今は追い込み主体だし先行選手に信頼される追い込み選手になりたい。もちろんメンバー次第では自分で(タテで)戦う気持ちでいます」。この優勝をきっかけにさらなるランクアップを目指す。
なおガールズは石井寛子(35=東京)が今年4回目の優勝を飾った。
♤渡部 幸訓(わたなべ・ゆきのり)1983年(昭58)6月25日生まれ、福島県登録の37歳。89期生として04年7月プロデビュー。通算成績は1261戦250勝。20年2月小倉でS級初優勝。S級優勝は今回が3回目。1㍍67、75㌔。血液型O。
◆次走予定 優勝した渡部幸訓は伊東FⅠ(26~28日)、2着の杉森輝大は福井FⅠ(4月1~3日)、3着の竹内雄作は広島FⅠ(3月29~31日)。