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【記者コラム】岩崎ゆみこ 貫くマイスタイル

 18日に幕を閉じた大垣ガールズケイリンは、石井寛子がパーフェクトな走りで3連勝。決勝戦は好調・太田美穂を力でねじ伏せてのモノ。これで4場所連続完全Vを達成し、連勝を13に伸ばした。
 
 「今年はスロースタートです」とのことだが、20日現在で獲得賞金ランキングは、児玉碧衣に次いで2位。この勢いをキープして年末まで戦っていきたい。その石井に初日の予選1で力勝負を挑んだのは116期の岩崎ゆみこ=写真=だった。
 
 最後方から動いて打鐘から果敢に先行したが、石井に番手にはまられては万事休す。真後ろから捲られながら、懸命に踏ん張って4車身差の2着に粘った。「捲られても踏み切りました。逃げの決まり手がつきました」と積極的なレース内容には納得の表情だ。
 
 2日目の予選2の相手は同タイプの実力者・太田。誰も動く気配がなく正攻法に構える太田が先行態勢。5番手の岩崎が打鐘3角からカマシに出たが、太田に合わされて不発。何とか4着で決勝戦へ進出した。
 「一列棒状のパターンを崩したかったけど、脚がなくて出切れませんでした。本当に悔しい」。逃げの決め手が多く、戦法は積極的だが、「先行できて粘れているのは出させてもらえてるだけ。決して自分の力じゃないので…」。 
 
 力のある同型がいる時のレースに課題も多いが、「人をアテにすると後悔します。今は力を付けたいので(自力の)スタイルは崩しません」とあくまで自力に徹して力を付けることを念頭に置いて戦っている。  
 決勝戦もホームでは先頭に立つなど思い切りの良さがあった。結局は捲られて7着に大敗したが、自分の信念は貫いた。これからも〝自力〟の岩崎としてパワーアップを目指す。(下野 章雄

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