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【京王閣GⅠ決勝】松浦 新ダービー王

 松浦が大接戦を制し初のダービー王に――。GⅠ「第75回日本選手権競輪」の決勝戦が9日、京王閣競輪場で行われ、松浦悠士(30=広島・98期)が優勝、賞金6956万円を獲得した。2着の郡司浩平、3着の佐藤慎太郎との着差はいずれも微差で3人が写真判定となる接戦だった。松浦のGⅠ優勝は昨年8月のオールスター以来で通算3勝目。この勝利で暮れのグランプリの出走権を獲得、賞金ランクも郡司を抜いてトップに躍り出た。 

 2年ぶりのダービー王を決める大一番は松浦、郡司、佐藤の3人による写真判定に持ち込まれた。スタンドにファンがいる開催ならスローVTRを見たファンから「○○が優勝だぞ!」の声が飛ぶところ。無観客開催の今大会は静寂の中で結末を待った。この静けさが逆に緊張感を生む。
 「(内の)佐藤さんには勝ってると思ったけど(外の)郡司君には行かれたかなと。ヒロト(裕友)は僕が優勝と言ってくれたけど、早く結果が出てくれないかなと思った」
 松浦にとっては誰よりも長い時間だったか。写真判定の結果、松浦が優勝、郡司が2着。松浦と郡司の着差は〝微差〟。微差とはタイヤ差(約3㌢)よりもわずかな着差で、審判がスリット写真を拡大して目視で判定する最少の着差。2425㍍の一戦はまさに微差で明暗を分けた。
 心技体の充実著しい松浦は年頭から「目標はダービー優勝」を掲げてきた。今年は記念で4勝を上げ、今大会も郡司と並ぶ優勝候補として迎えた。「初戦は良かったけど、調子はピークじゃなかった」中でも経験値の違いで盟友・清水と共に決勝戦に進出した。
 レースは前を任せた清水が「いいタイミングで駆けてくれて」主導権。松浦にとって絶好の展開にみえたが「真後ろに調子のいい郡司君が入ったのが分かったのでゴールまで遠かった」。しかし松浦が〝微妙な運の差〟の微差で競り勝ち、ダービー王の称号を得た。
 GⅠ3勝目を挙げた松浦は「今後もヒロトとGⅠ戦線で頑張っていきたい。そして中四国から一人でも多くグランプリに出れるように頑張りたい」。松浦と清水の中国SSコンビがビッグ戦線の焦点の一つであることを改めて印象づけた。(中林 陵治) 

 優勝した松浦悠士、2着の郡司浩平、3着の佐藤慎太郎はGⅢ函館記念(15~18日)へ。

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