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【記者コラム】犬伏湧也 ダイヤモンドの原石

 いつの時代でもイキのいい新鋭には食指が動く。次世代の旗手として期待が寄せられるのは、S級に10人も昇格している117期の面々だろう。養成所を早期卒業した寺崎浩平は、京王閣ダービーでも奮闘してトップ戦線で躍動している。ルーキーチャンピオンに輝いた山口拳矢は今年S級シリーズで4Vと大暴れ。町田太我や、石原颯は記念で優出を果たすなど大舞台で能力の高さを証明している。
 
 逸材ぞろいの117期だが、119期もダイヤモンドの原石ぞろいだ。その中でも早くから活躍が期待されるのが犬伏湧也(25=徳島、写真)だろう。小倉竜二の紹介で競輪選手の道へ。養成所では200㍍の記録会で在所トップの10秒51を計測。数字が示すようにダッシュ力は天賦の才があり、出脚鋭い仕掛けを武器に32勝を挙げて在所成績は1位に。5月静岡、名古屋のルーキーシリーズでは圧巻の走りで6連勝を達成。抜群の脚力を披露して2連覇を飾った。
 
 特に名古屋では中3日の強行日程となったが、「普段の練習に比べればレースだけではそんなに動いてないし、むしろ物足りない。疲れもない」と涼しい顔で白星を量産。慣れない実戦形式でも新人離れした落ち着きをみせて、目の覚めるようなスピードを存分に発揮した。間違いなく大物の器であり、今後の競輪界を背負っていく楽しみな逸材だ。(栗林幸太郎
 
 ◇犬伏 湧也(いぬぶし・ゆうや)1995年(平7)7月22日生まれの25歳。徳島県出身。徳島支部。119期。師匠は阿竹智史。野球で培った身体能力を武器に、養成所では32勝を挙げて在所1位に輝いた。広島、名古屋のルーキーシリーズで優勝。1㍍70、78㌔。血液型B。

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