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【記者コラム】コロナで多様化の流れ急加速

 先月末から各都市に広がっている緊急事態宣言の発令。今月末までの予定だった東京、京都、大阪、兵庫、愛知、福岡、北海道、岡山、広島の9都道府県の宣言は延長、もしくは再延長される見通しだ。その期間についてはまだ確定していないが、23日に追加されたばかりの沖縄と同じ来月20日までという案も出ている。今週中には正式決定するようだ。
 6月20日と言えば第72回高松宮記念杯競輪(GⅠ)の最終日。舞台となる岸和田競輪場では5月末までの無観客開催を決めていた。再延長時にある程度のイベント規制緩和が伴えば話は変わるが、現条件のままでの再延長となると、全日本選抜(川崎)→日本選手権(京王閣)に続き、3大会連続での無観客GⅠ開催となる可能性が高い。
 リニューアルされたばかりの岸和田バンクで、伝統の一戦を生で見ることができなくなるのは非常に残念だが、いまは世界中が新型コロナウイルスと戦っている。そこは聞き分けるしかないだろう。そのぶん、ネット投票という形で参加選手たちにパワーを送ってもらいたい。
 新型コロナの余波による残念なお知らせがもう一つある。今年7月から実施予定だった千葉250競輪(仮称)が、10月に延長されたのだ。舞台は競技基準の木製250バンク。カーボンフレーム使用の6車立て1500㍍で行われる2日制で、参加選手36人は1日に2回出走する。発売はネット投票のみ。これまでの競輪スタイルを一新する内容で、注目度はかなり高く、〝密〟がタブーとされているコロナ下には打ってつけの開催形態でもある。
 9車から7車、そして6車へ。この2年間で競輪の形態がものすごいスピードで変化しており、オールドファンにとっては違和感しかないかもしれない。ただ、全ては多様化する時代の流れの中で競輪界が生き抜くための術。業界威信をかけた新たな挑戦を温かい目で見守ってほしい。(岡田光広