別府競輪の創刊70周年記念「スポニチ杯」A級決勝が最終日の9日、第10Rで争われ、古屋のHSまくりに乗った高峰賢治(47=山梨・73期)が差し脚を伸ばして優勝。2着は吉松マークから強襲した表原。まくった古屋は3着。
古屋―高峰が前受けし夏目―松尾―吉松―表原―内藤―善利―中井が続く。後方から善利が抑えた上を吉松がイン切り。さらに打鐘で上昇した夏目が主導権を奪った。下げた古屋は8番手HSからスパート。高峰がピタリ追走。先まくりを打つ吉松、さらに松尾も番手まくりで応戦したが、古屋―高峰でまくりきる。
G前、健脚を伸ばした高峰が「いつ以来の優勝か覚えてない」で久しぶりの美酒を味わった。鋭い差し脚を武器にかつてはS級で活躍。ふるさとダービーなど13度のGⅡに出場した味のあるレーサーだ。仕事始めの別府で最高のスタートを切り、次回の小田原(30日~2月1日)では堂々主役として参戦する。
♤高峰 賢治(たかみね・けんじ)1971年(昭46)4月9日生まれの47歳。94年4月に函館競輪場でデビュー。ふるさとダービーなどGⅡに13回出場。09年11月の松阪で通算200勝達成。通算成績は2075走273勝。1㍍70、76㌔、血液型B。