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【静岡GⅢ「たちあおい賞争奪戦」決勝】佐藤 絶品差しで記念9V

 静岡競輪の開設69周年記念「たちあおい賞争奪戦」(GⅢ)決勝は6日、第12Rで行われ、佐藤慎太郎(45=福島・78期)が絶品の差し脚を発揮して優勝。佐藤の記念優勝は20年11月の四日市以来9回目。
 レースは郡司―佐藤―荒井―浅井―小川―小倉―吉沢―諸橋―伊藤で周回。残り2周から吉沢―諸橋―伊藤が上昇。打鐘で小川―小倉が吉沢を抑えて前へ。
 小川―小倉が徐々に先行態勢に入る。吉沢―諸橋―郡司―佐藤が続いて浅井、荒井、伊藤の単騎3人は7番手以降。最終Bから吉沢―諸橋で捲るが小川も合わせて吉沢は不発。さらに郡司―佐藤も最終3角から踏み込む。吉沢の捲りに乗った諸橋が伸びるが、郡司の動きに乗った佐藤が外の郡司と内の諸橋の間を伸びて優勝。諸橋が2着。
 佐藤は「(静岡GPはじめ連係実績豊富な)郡司君のセンスを全面的に信頼して、最終4コーナーまで集中した。久しぶりに優勝できた」と冷静にレースを振り返り、約1年3カ月ぶりの優勝の喜びを語った。
 今年は和歌山記念、豊橋記念、高松記念と3場所走り、全て決勝戦進出。決勝は2、3、3着と抜群の安定感だ。「練習する時間がないので上積みはない。今までの貯金で走る」状態で今回を迎えていた中、優勝という結果を出した。「(今年も)グランプリに出たいというのではなく、(GPを)勝ちたいという気持ちで頑張る」と気持ちもさらに充実してきた。

 

 ◇佐藤 慎太郎(さとう・しんたろう)1976年(昭51)11月7日生まれ、福島県塙町出身の45歳。私立石川高卒。96年8月プロデビュー。通算成績は2014戦435勝。主な優勝は第19回全日本選抜(03年)、グランプリ2019(19年)。1㍍65、80㌔。

 

 ◆次走 優勝した佐藤慎太郎と3着の郡司浩平は取手GⅠ全日本選抜(20~23日)、2着の諸橋愛は奈良記念(10~13日)。

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