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【記者コラム】12月の記念を盛り上げてGPへ

 KEIRINグランプリ(12月30日、平塚)に出場する9選手が決まり、来年のS班選手が確定した。新たにS班選手になったのは脇本雄太、新田祐大、新山響平で清水裕友、宿口陽一、吉田拓矢は陥落となった。

 3日に開幕した高松記念には、その宿口陽一が参加している。S班キープへ最後のチャンスだった小倉競輪祭は病気のため欠場。力を出し切れなかった1年を象徴するかのような結末になってしまった。それでもS班復帰へ向けて気持ちを切らすことはない。「つらいことが多かったけど、S班だからこそのアドバイスも頂けたし、経験値が上がった1年だと思います」としっかり前を向いている。この開催に参加している真杉匠ら関東自力型の躍進は光り、来年のビッグレースではきっと勝負の時が来る。

 高松記念もそうだが、例年グランプリに出場する選手は12月の記念を欠場することが通例となっている。8日からの松戸記念、22日からの伊東記念にはグランプリ出場選手の名前はない。15日からの広島記念には松浦悠士の名前があるが、これは地元開催で彼なりの信念があってのもので、他の選手に強制を強いるものではない。昨年の広島記念では守沢太志が落車して、グランプリでベストのパフォーマンスを発揮できないことがあった。

 加えて12月の記念は級班を決める最後の月で、すでにS級の得点を確保している選手の欠場は増えて、追加、補充も望めない。KEIRIN.JPを見てもらえば分かる通り、すでに8日からの松戸には多くの欠場選手が出ている。レースカットや〝負け戦〟で5、6車立てのレースが増えることが予想される。12月の記念ならではの特色として、前半をA級、チャレンジの得点上位者によるトーナメントを開催するなど、少人数のレースを解消する何らかの策はあるはずだ。12月の記念が盛り上がりフィナーレのグランプリにつながれば最高だ。(緒方泰士)

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