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【平塚ガールズGP】真緒 初出場女王

 大波乱の3コーナーをくぐり抜けた柳原がシンデレラクイーンに輝いた。初出場初優勝を成し遂げた25歳は「まさかこのメンバーで自分が獲れると思ってなかった。やるべきことをやるだけと言い聞かせて冷静に走れた」。驚きながらも堂々と胸を張った。

 心は熱く、頭はクールだった。大一番は人気を集めた佐藤水と児玉の2強がまさかの落車転倒。「内が凄く空いていた。自分はそっちかなと瞬時に判断した」。〝あそこは私のコース〟。そう言わんばかりにインから切り抜け、直線でグイッとひと伸びした。

 表彰式のインタビュアーは師匠の市田佳寿浩氏(76期引退)。「特別選手紹介で市田さんとしゃべった時が一番緊張した。そこで緊張した分、レースは冷静に走れた」と隠れたアシストに笑顔。「支えてくれた周りの方に感謝。母に〝やっと勝ったよ〟と伝えたい」と話すと目頭が熱くなった。

 「私は新女王と言えるほど、レース内容も脚もまだないが、1年かけてそう言ってもらえるように頑張りたい」。平塚の地で48年ぶりに復活し、今年10周年を迎えたガールズケイリン。謙虚な新ヒロインは柔和なまなざしで誓った。

 

 ◇柳原 真緒(やなぎはら・まお)1997年(平9)5月18日生まれ、福井県福井市出身の25歳。敦賀高卒。114期の卒業記念チャンプ。今年5月のいわき平でガールズコレクション初出場、初V。師匠は市田佳寿浩(76期、引退)。趣味はギター。特技は中高で取り組んだやり投げ。通算321戦201勝。通算取得賞金は6649万9200円。好きな食べ物はラーメン、焼き肉。嫌いなのはトマト。1㍍64、68㌔。血液型A。

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