いわき平（13～15日）で開催されたガールズケイリンコレクションのトライアルを取材。ガルコレ平塚ステージの出場権を懸けたバトルは熱戦の連続だった。際どいコースを攻める接触もあり「危ない！」と思わず声が出たほど。脚力がきっ抗した、なでしこたちの戦いは面白いと改めて感じた。

　各グループ決勝１、２着は出場権を獲得。グループＡ（いわき平）は小林優香、野口諭実可、グループＣ（大垣）は石井寛子、柳原真緒。残るグループＢは伊東で22～24日に開催される。決勝3着で出場権が手に入るのは選考順位上位者の１人のみ。現時点では、いわき平で３着の鈴木奈央（選考順位19位）に権利があるが、果たしてどうなるか。

　グループＢはガールズグランプリで落車し左鎖骨を複雑骨折した児玉碧衣が欠場（追加は未定）となり混戦模様の〝死のグループ〟。記者イチオシは発走前パフォーマンスでも人気がある野本怜菜だ。昨年秋に右鎖骨骨折の長期欠場から復帰すると自在戦に戦法チェンジ。これが好調の要因となり年明け取手、西武園と２連続Ｖを飾り絶好調でＴＲに挑む。「もっと航続距離、持続力を上げたい」と課題を持ちながら急成長中。選考順位41位で決勝２着以内が条件になるが、今の勢いなら混戦のグループＢを突破しても何ら不思議ではない。23年度からＧⅠが新設されガルコレＴＲは今回が最後。ラストバトルから目が離せない。

　◇小野　祐一（おの・ゆういち）1983年（昭58）10月26日生まれ、秋田県出身の39歳。06年スポニチ入社。予想では調子、ラインの結束力を重視。取材で感じたメンタルが及ぼすレーススタイルの変化も推理に生かしている。