ニュース&記者コラム

【向日町GⅢ平安賞】元Jリーガー北井 逃げ切り記念初V

 向日町競輪の開設73周年記念「平安賞(GⅢ)」は3日、12Rで決勝戦が行われ北井佑季(33=神奈川・119期)が逃げ切り、デビュー2年4カ月でGⅢ初Vを飾った。6Rのルーキーシリーズプラス(ガールズ124期)は竹野百香(21=三重)が優勝した。

 北井が打鐘前で先頭に立った京都勢を叩いて、一気にペースを上げる。ぐんぐん加速して山田、太田、坂井の自力選手は全く仕掛けることができない。直線ではマークの佐藤慎と一騎打ちと思われたが少しも詰め寄らせることなく、圧巻の逃げ切りで記念初Vを飾った。ゴール後は終始うつむいているように見えた。
 「涙が出そうになりましたが、これで満足してはいけないと我慢しました」
 Jリーガーからの転身。自転車競技の経験がない中で、身体能力をフルに発揮できる先行にこだわり続ける。「獲れそうで獲れない事が続きましたが、先行でやってきて、その形で勝てたことがうれしい」と話し、付いてくれた佐藤慎への感謝の言葉も忘れない。
 GⅢを制し次はGⅡ、GⅠの活躍に期待がかかる。
 「強い人ばかりでうまいレースも必要ですが、自分のいいところの思い切りの良さを前面に出して戦っていきたい」と気持ちを込める。今後のビッグレース戦線でも圧巻の先行力を見せつける。

 

 ◇北井 佑季(きたい・ゆうき)1990年(平2)1月27日生まれの33歳。21年5月、静岡でプロデビュー。今年2月の全日本選抜(高知)でGⅠ初参戦。通算成績は220戦123勝。Jリーグの松本や富山などで9年間プレーした。1㍍69、78㌔。血液型O。

 

 ◆次走 優勝した北井佑季はGⅢ立川記念(7~10日)、2着の佐藤慎太郎と3着の村上博幸はGⅡ青森共同通信社杯(15~18日)。

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