ニュース&記者コラム

山田久 ケイリン連覇

 「第46回近畿地区プロ自転車競技大会」は9月21日、奈良競輪で行われた。ケイリン決勝は山田久徳(36=京都)が捲りで連覇を達成。1㌔タイムトライアルは岸田剛(24=福井)が2年連続制覇、スプリントは中釜章成(26=大阪)が2年連続3度目のVを飾った。

◇3番手押し切り

 ケイリン決勝は昨年と違い古性優作(欠場)、脇本雄太(予選を棄権)のS班が不在。その中でも山田が早めの捲りで制した。

 「連覇できて良かった」

 決勝は東口善朋―山田―南修二―村上博幸―中西大―稲川翔で周回。残り2周、単騎で上昇した稲川が先頭に立つ。3番手となった山田が残り1周前から捲っていくと、追走した南に差し切らせず押し切った。

 「タイミングだけは逃さないようにと思っていた。持ち味の根性で頑張った」

 本業の競輪は8月岸和田FⅠで今年初V。GⅠオールスターで準決進出と成績は上向いてきている。

 「来月は寛仁親王牌(弥彦、10月19~22日)がある。特選スタートだし、そこに向けてやっていきたい」

 今回のVで勢いは加速。悲願のタイトル制覇へ、まずは2年ぶりのGⅠ決勝進出をかなえたい。

◇岸田 大会新でV1㌔タイムトライアル

 1㌔タイムトライアルは岸田が1分2秒770の大会新記録で連覇を飾った。「稲毛(健太)さんが目の前で2秒台を出されたので、やるしかないなと」。大学時代に出した1分3秒2の自己ベストを更新。さらにチームスプリントは3走目で、こちらも大会新記録と大活躍だった。「今期はS級点を目指していきたい」。本業の競輪は現在A級2班。積極的な走りでステップアップを目指す。

◇中釜 連覇で3Vスプリント

 スプリントは中釜が2年連続3度目の優勝を決めた。「連覇より、ええタイムを出したかった」。予選200㍍TTはまさかの3位。½決勝は福永大智と同着だったが、抽選で決勝に勝ち上がりと運を味方につけた。「今年の全プロは風邪をひいて駄目だった。来年はしっかり結果を残して、寛仁親王牌に出場できるように」。本業の競輪でも成績は徐々に上向き。次走の豊橋記念(28日~10月1日)も目が離せない。

【第46回近畿地区プロ自転車競技大会=奈良】

ケイリン決勝 ①山田久徳(京都)10秒919=捲り②南修二(大阪)③村上博幸(京都)

スプリント決勝 中釜章成(大阪)2―0上杉嘉槻(福井)

1㌔タイムトライアル決勝 ①岸田剛(福井)1分2秒770=大会新②稲毛健太(和歌山)③貴志修己(和歌山)

チームスプリント決勝 ①福井(小森貴大、脇本勇希、岸田剛)1分1秒577=大会新

4㌔個人追い抜き競走決勝 ①徳田匠(京都)4分51秒669

4㌔団体追い抜き競走決勝 ①京都(村田瑞季、中野雄喜、畑段嵐士、徳田匠)4分30秒107

エリミネーションレース決勝 ①張野幸聖(和歌山)

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