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【記者コラム】124期・熊谷 抜群の将来性

 松戸競輪で2日から開催2された「第1回オールガールズクラシック(GⅠ)」は、佐藤水菜が世界の舞台で活躍する脚力を見せつけ圧勝。初のGⅠV、年末のガールズグランプリ出場権を獲得した。3日間の売り上げは目標を大きく上回る30億オーバーで、初日から場内の熱気も凄く、大成功の開催になった。
 その理由としてはナショナルーチーム2強の佐藤と太田りゆが、勝ち上がりから圧倒的なスピードを見せつけ、ガールズを引っ張る児玉碧衣、久米詩らに刺激を与えレースが白熱したこと。加えて松戸の33バンクで、各選手は仕掛けに躊躇(ちゅうちょ)することなく早めから踏み込んでいたのも最後まで接戦の好レースを生んだといえる。
 GⅠは後半レースだけだったが、前半のいつものガールズ開催も負けない盛り上がりを見せていた。注目したのは124期と、もっとも若い期の熊谷芽緯=写真=だ。前々に動いての捲りで連勝で勝ち上がり、決勝戦こそ内に詰まり2着に終わったが、勝負どころで下げない位置にこだわる走りは抜群のレースセンスを感じさせる。そして19歳で伸びしろが無限にあるのが魅力だ。「調子は良かったです。なかなか先輩方が強くて足りない面が多いですが来年はクラシックに出たい」と、今シリーズでしっかり手応えをつかんだ。
 第2回は来年4月に久留米競輪場で開催される。将来的にはオールガールズの名の通り、全てのレースがGⅠになるのが望ましい。出場権を巡って選手のモチベーションも上がる。そして新たなスター選手の誕生へ。次回のガールズGⅠは11月21日からの競輪祭女子王座戦。グランプリ最後の切符を巡っての熱いバトルから目が離せない。

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