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【記者コラム】島川将貴〝隠れMVP〟の活躍

 11月26日が決勝戦の小倉競輪祭は真杉匠がGⅠ2Vを飾り、今年のGⅠは終了した。あとは28日からの立川グランプリシリーズを残すのみ。28日のヤング、29日のガールズ、30日のグランプリへ向けてすっかり年末モードなった。

 今年大きな変動があったのは30日のグランプリ出場メンバーで、常連だった平原康多、郡司浩平、新田祐大が脱落。守沢太志を含め昨年のメンバーから4選手が入れ替わった。初出場の真杉匠は113期、山口拳矢は117期。世代交代は顕著になっている。真杉はS級の年間優勝9回、38の勝利数はともに1位(5日現在)で、グランプリの結果次第では年間GⅠ3Vの古性優作を抜いて、今年のMVPが期待できる。

 グランプリ出場メンバーに注目が集まるのは当然だが、FⅠ戦で着実にVを積み重ね、8回の優勝を誇る男の活躍も見逃せない。それが島川将貴だ。とくに近況は高知、松阪を連続Vで絶好調を誇る。以前の力任せに勝つだけでなく、有利にレースを組み立て他ラインを封じる走りが光る。「体調がずっといいのもありますが、ラインに助けられているのが大きいです」と話す。同県の選手がいつもバンクにいるという豊富な練習量、妥協しない自転車の調整など、地道な努力が実を結んできた。年内の残りは13日からの川崎、25日からの小松島FⅠで年間10Vが可能な勢い。来年はビッグレースでの活躍は間違いなしだ。

 他では今年GⅢVでブレークした北井佑季。真杉に次ぐ勝ち数2位でさらに伸ばすのは間違いない。グランプリシリーズ前も熱いバトルは続く。

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