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【GⅢいわき金杯争奪戦】新田 地元記念初優勝

 いわき平競輪の開設73周年記念「いわき金杯争奪戦(GⅢ)」の決勝戦が28日に行われ、新田祐大(38=福島)が番手捲りで地元記念初優勝を飾った。新田のGⅢ優勝は23年10月の京王閣記念以来、通算13回目。窓場千加頼が2着、山田庸平が3着だった。

 レースは神田がスタート。窓場―神田―山田―井上―嘉永―伊藤―新山―新田―佐藤で周回。打鐘前から新山―新田―佐藤が仕掛けて主導権。4番手以降は山田―井上―窓場―神田―嘉永―伊藤で最終Hを通過。8番手の嘉永が巻き返すが不発。4番手から山田―井上で捲ると新田が合わせて番手から出る。新田は後続を封じて優勝。2着は直線で外を伸びた窓場。

 新田は「地元ということもあり緊張したけど優勝できてうれしいです。声援のおかげですし地元で走るのは力になります」。ファンの前で地元記念初優勝の喜びを語った上で「今回は前で頑張ってくれた北日本の後輩、後ろを固めてくれた北日本の先輩のおかげで勝ち上がれた。決勝も新山君の気持ちが伝わり、その気持ちに応えようとタテに踏ませてもらった」と、北日本の仲間に感謝を述べた。

 「今回は4日間とも人の後ろを回るという初めての経験をした。今後は自分が援護していく立場も考える」と、新田にとっても今後につながるシリーズにもなった。「気持ちを入れて次のGⅠ(岐阜全日本選抜)に向かいたい」。グランドスラマーの存在感を見せつけた地元記念だった。

 ◇新田 祐大(にった・ゆうだい)1986年(昭61)1月25日生まれ、福島県会津若松市出身の38歳。県立白河高卒。05年7月プロデビュー。通算成績は1116戦393勝。主な優勝はGⅠ9V、GⅡ2V。GⅢ優勝は今回が13回目。1㍍72、76㌔。血液型O。

 ◆次走 優勝した新田祐大、2着の窓場千加頼、3着の山田庸平はGⅠ全日本選抜(2月9~12日、岐阜)。

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