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【記者コラム】前途有望な長谷川は元ファミマ店長

 競輪選手は十人十色。さまざまな特色を持つレーサーがしのぎを削るが、徹底先行で売り出し中の長谷川飛向(27=東京・121期)はまさに異色。大手コンビニエンスストア・ファミリーマートの店長から転向した経歴がある。

 愛車を見れば一目瞭然=写真。ブランドカラーのブルーとグリーンに彩られており「あなたと、コンビに…」のメロディーが聞こえてきそうだ。〝ファミマカラー〟で個性をアピールしている長谷川は「このフレームは3台目。冒険しました。なかなかの傑作です」といとおしそうに見つめた。

 母親がファミリーマートのオーナーだったこともあり、高1から玉川上水駅前店でアルバイトを始めた。高校卒業後に店長の資格を取得し勤務していたが、店内の本棚にある漫画「弱虫ペダル」を読んだのがターニングポイント。自転車の世界へのめり込み競輪選手を目指した。高校時代は「畑栽培部」。立川競輪の愛好会へ足を運ぶなどして2度目の受験で121期に合格。熱意と努力で第二の人生を歩み始めた。

 A級1、2班戦で2度優勝を飾っており前途は有望だ。24時間営業のコンビニと同じく「モーニングも昼開催もナイターもミッドナイトも大丈夫」とちゃめっ気たっぷりに語る。同期からは「店長」と呼ばれる愛されキャラ。庶民に欠かせないコンビニのように、車券に欠かせない選手としてキャリアアップしていく。

 ◇小野 祐一(おの・ゆういち)1983年(昭58)10月26日生まれ、秋田県出身の40歳。06年スポニチ入社。予想では調子、ラインの結束力を重視。好きな車番の色は3番車の赤色と7番車の橙色。

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