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【岸和田FⅠ最終日決勝】佐藤礼 外強襲でS級3V

 岸和田競輪の「スポニチ創刊75周年記念 サテライト湖南カップ(FⅠ)」のS級決勝戦が7日の12Rで行われ、伊藤信の捲りを捉えた佐藤礼文(32=茨城)が昨年9月の大宮FⅠ以来、3回目のS級優勝。伊藤が4分の1輪差の2着、3着には大槻寛徳が入った。

 スタートを取ったのは佐藤。周回は伊藤信―佐藤礼が正攻法。石塚―三谷、池野―松岡の兵庫勢が続き、大槻が最後方。池野―松岡が鐘前の先行態勢に入ったところ、その上を石塚―三谷が一気に叩いて主導権。これに大槻が追い上げて3番手を確保。岡が鐘前の先行態勢に入ったところ、その上を石塚―三谷が一気に叩いて主導権。これに大槻が追い上げて3番手を確保。叩かれた伊藤信は車間が空いての6番手となったが、2コーナーから加速。番手から抜け出しを図る三谷を捉えたが、伊藤信にぴったり続いた佐藤礼が外を強襲しVゴール。

 「(決勝のメンバーで)伊藤さんが1人だったので、後ろを主張しました。凄い加速力で、今までで一番凄かった」と伊藤信のスピードを絶賛。

 それでも「地元(伊藤の)ファンに忖度(そんたく)をせず抜きに行きました。僕から買ってくれている方もいるので」と最後は勝負に徹して追い込んだ。

 今期は初のS級1班に昇級だが、3戦目で早くも結果を出すなど乗っている。

 今開催の前に吉田拓矢、梁島邦友らと沖縄へ合宿。充実した練習の成果もあったようだが、普段から吉田拓にはセッティングなどアドバイスをもらっている。試行錯誤しているのが好結果に出た。

 「前回の平からやれる手応えはありました」と戦える確信はあった。

 3月には地元・取手で開催されるGⅡウィナーズカップがある。

 「それもあるが、いろいろな(選考の)権利もあるし気合を入れて頑張る」
 追い込み型としてさらに成長した姿を見せる。(下野 章雄)

 ♢佐藤 礼文(さとう・あやふみ)1991年(平3)7月31日生まれ、茨城支部所属の32歳。19年7月平でデビュー。今期初めてS級1班に昇級するなど、マーク屋として成長の跡。安定したマークさばきだけでなく、差し脚も鋭い威力を秘めている。通算成績は334戦127勝。1㍍72、75㌔。血液型O。

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