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【記者コラム】全体のレベル高い今期卒業生

 5、6日に伊東で行われた卒業記念レース。125、126期90人が10カ月の厳しい訓練の集大成を見せつけた。男子は埼玉の森田一郎(23)、女子は福井の仲沢春香(22)が優勝。この2人を筆頭に今期は全体的にレベルが高い。そんな〝最強世代〟を紹介する。

 まず、強さを表すのがタイムである。男子は3回ある記録会で200㍍、400㍍、1000㍍(女子は500㍍)、3000㍍(同2000㍍)全てで5段階中最高評価を記録した者に与えられるゴールデンキャップを13人が獲得。特に第3回の記録会では、歴代最多の9人が記録した。さらに1000㍍では、早期卒業の基準タイム1分5秒台を5人が叩き出した。

 女子も凄い。卒記女王に輝いた仲沢が、第1回の記録会でゴールデンキャップを獲得した。女子の獲得は120期(吉川美穂)以来3年ぶり。第3回では歴代最多となる一挙4人がゴールデンキャップに輝いた。また、男女ともに記録会4つの全ての距離で昨年デビューした123、124期の平均値を超えている。上位陣だけでなく、全体のレベルが高い。

 脚力だけではなく、実戦経験も豊富。訓練の主眼として男子は「競輪ファンが期待する先行を主体とした自力型の養成」。女子は「お客様の期待に応える即戦力となる選手の養成」を掲げ鍛錬を積んだ。実際に、ここ2年は競走訓練の最多出走数が40走台だったのに対し、125、126期は70走を超えた(近2年はコロナの影響もあったが)。実戦勘も良く、すんなりレースにもなじめるだろう。

 スポニチでは29日に125、126期全選手の師匠と競争訓練、記録会の結果を一覧にして掲載予定。将来きょう21日に開幕するウィナーズCに何人も出場するだろう。ぜひ永久保存版として手にとってほしい。ちなみにルーキーシリーズの日程は富山(5月3~5日)、平塚(同10~12日)、函館(同24~26日)、松山(同31~6月2日)。今から1カ月と少々、デビューが楽しみで仕方がない。

 ◇渡辺 雄人(わたなべ・ゆうと)1995年(平7)6月10日生まれ、東京都出身の28歳。法大卒。18年4月入社、20年1月からレース部・競輪担当。22年は中央競馬との二刀流に挑戦。23年から再び競輪1本に。愛犬の名前は「ジャン」。ウィナーズC優勝予想は弟子・原田峻治(29)がデビューする清水裕友(29)。

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