別府競輪GⅢ「施設整備等協賛競輪」は最終日の10月19日、12Rで決勝戦が行われ、山田庸平(37=佐賀)が番手捲りで通算7度目のGⅢ優勝を飾った。山田後位の渡辺豪大が2着で2車単は1番人気で決着。
11Rのガールズ決勝は児玉碧衣(30=福岡)が完全Vを決めた。
山田はガールズ完全Vの児玉とパチリ
競輪祭に弾み
シリーズリーダーが後輩の奮闘に報いる優勝を飾った。競走得点が今節最上位の山田が、同県の青柳の先行に乗って番手捲りでV。強い雨の中での頂上決戦を制した。
「いつも一緒に練習している青柳君が頑張ってくれた。あれだけ行ってくれたし、阿部(将)君が来ていたので合わせて出た」
後続を振り切ってVゴール。4月の地元記念、5月の地元ミッドナイトGⅢに続く今年3度目の優勝。ただ、二次予選が捲り不発の5着に終わるなど、順調な道のりではなかった。
「最近は余裕があるのに結果につながらなかったり、優勝できるところで勝ち切れなかったりもあった。結果を出せてうれしい」
GⅠ初の決勝進出を果たして好相性の前橋・寛仁親王牌に出走できない分も、GⅢ優勝で意地を示した。今後は地元FⅠを走って、今年最後のGⅠ競輪祭を戦う。「地元と競輪祭も頑張ります」。流れを取り戻した九州の看板レーサーが勢いに乗って今年の終盤戦に向かう。(本間 正則)
◇山田 庸平(やまだ・ようへい)1987年(昭62)11月8日生まれの37歳。佐賀県武雄市出身で中学、高校時代は長崎県の五島市で過ごす。佐賀支部の94期生として08年7月に武雄でデビュー。GⅢ7回を含む通算42V。1㍍71、69㌔。血液型O。
次走予定 優勝した山田庸平は11月11~13日の武雄FⅠ、2着の渡辺豪大は30日~11月1日の高知FⅠ、3着の小川勇介は28~30日の豊橋FⅠ。