大垣競輪の「スポーツニッポン杯・CTC杯(FⅠ)」は11月6日、12RでS級決勝戦が行われ、佐藤友和(42=岩手)が直線鋭く伸びてV。10月大宮FⅠ以来、今年2度目の優勝を飾った。
松岡辰泰がタイヤ差の2着。人気を集めた松本貴治は3着に終わった。

優勝カップを手にガッツポーズの佐藤
外から一気に強襲
岡本がスタートを決めて山田諒―山口―岡本―松本―佐藤友―杉本―松岡辰で周回。追い上げる松本の動きに合わせて山田が先行態勢。予想通り中部ペース。中団に切り替えた松岡辰がバック手前から鋭い捲りで中部勢を捲る。松本がこれを追う形となったが、バランスを崩した感じで伸び切れない。松岡辰が押し切るかに見えたが、松本マークの佐藤友が外を一気に強襲してVゴール。
「気持ちは1着だったんですが、目線では負けていたかなと思った。うれしいですね」
今年6月までは4勝。後半戦に入ってからは10勝、2Vと盛り返した。今節は❸③着での勝ち上がりだったが「(車が)進んでいますね」と確かな手応えを感じていた。
「(8月)オールスターの後半に2勝してから伸びる感覚がありました」
GⅠ2Vの実力者。ベテランの域に入っても衰えを見せないのは、さすがに底力のある証明だ。グレードレースでも威力のある決め脚で存在感をアピールしよう。(下野 章雄)
♢佐藤 友和(さとう・ともかず)1983年(昭58)2月13日生まれの42歳。88期生として2003年7月デビュー。通算成績は1809戦452勝。主な優勝はGⅠ全日本選抜(10年)、寛仁親王牌(12年)、GⅡ東西王座戦(07、08年)、共同通信社杯(08年)、サマーナイトフェスティバル(13年)。1㍍68、75㌔。血液型O。


