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【記者コラム】尾野翔一 S級特別昇級は目前

 福岡の大型ルーキーは魅力いっぱい。127期の尾野翔一(26、写真)はA級で圧倒的な強さを見せ付けている。

 競輪選手になるまでは野球一筋。「2年前までやっていました。外野手で1番を打つことが多かったですね。肩が強くて、足が速かったので」。能力は競輪で一気に開花した。日本競輪選手養成所を在所1位で卒業すると、自転車競技ではナショナルチームに加入している。

 「(ナショナルチームは)強い人がたくさんいて、練習の質も高まる。競輪にもプラスになっています」

 7月の本デビューからチャレンジは3場所で卒業。昇班初戦の小倉は完全V。2戦目の佐世保も連勝で勝ち上がったが、決勝は微差負けの2着と悔しい結果となった。気持ちを切り替えて臨んだ富山は3連勝。そして今月の小松島では初日、準決を捲りで連勝。ラインを連れ込み圧倒的な人気に応えて、決勝に進出した。

 「佐世保の時は次の開催まで考えて失敗した。まずは決勝をしっかり勝てるように集中して。出し惜しみせず行きます」

 決勝は前受けから打鐘で冷静に6番手まで下げると2角捲り。抜群のスピードで後続をぶっちぎり。2着に8車身差をつけて、上がり11秒0。FⅠ(S級シリーズ)だったが、今開催の1番時計だった。これで2場所連続完全V。次走の久留米(25~27日)は3連勝ならS級昇級がかなう。

 「しっかり練習して、久留米は(地元の)福岡なので、特別昇級できたら最高ですね」

 負ける姿が全く想像できない。あっさり白星を積み重ねて、次のステージに上がってもらおう。(亀田 克也)

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