
親子鷹〟。現在の競輪界ではGⅠ9Vの実績を誇る山崎芳仁の息子・歩夢はすでにS級優勝2回と同じステージで活躍している。
他にも2世レーサーとして、父の背中を追ってプロ入りした選手は数多くいる。藤田昌宏を父に持つ127期の楓(22=岡山、写真)もその一人だ。
昨年5月のルーキーシリーズを経て、7月に本デビュー。12月にA級1、2班戦に特別昇班を果たした。
昇班後は7戦して、まだ優勝はない。4月5~7日の高知は1②❸着だった。
断然の人気だった初日の予選はいったん突っ張られながら、ホーム前から一気にカマして力強い逃げ切り。「(1番車で)S取りを失敗したのは反省点。ただ、スタンディングでカマして最後まで伸びたんで」と脚には手応え十分。
準決、決勝は正攻法から突っ張り、主導権は譲らない気合の先行。しかし、最後は500バンクの直線の長さに泣いた。
1、2班戦初優勝は次回に持ち越しとなったが、3日間バックを取る自分の競走はできた。
「今までは早くS級点を取ることが目標でしたが、それでは普通。記念の準決以上で走れるようにしたい。そこをモチベーションにやっていきたい」と高みを目指して精進する。
そのためにS級仕様のフレームを投入した。
「重いがスピードに乗ると掛かりがいいし、後半も伸びます。出力が違う」
機材やセッティングなど試行錯誤してレベルアップを図っている。
父・昌宏は来期S級復帰は確定している。
「父からは特にアドバイスはないが、早くS級に上がって同じステージで走りたいですね」
岡山期待の若武者が成長した姿を見せる。(下野 章雄)


