妻の助言でさらに急成長した阿部が昨年の分も地元ファンに勇姿を披露する。
地元記念初参戦だった昨年12月の73周年記念は一次予選5着。なんとか勝ち上がりを決めたが体調不良で無念の途中欠場となった。今年序盤は2月の前橋FⅠでVはあったが、なかなか波に乗りきれず。そんな時に大学の同級生だった妻から「もう少ししっかりと睡眠を取ったら?」のなにげないひと言。これが阿部の快進撃を生み出した。
「3月から8時半とか9時に寝るようにして睡眠時間を増やした。疲れが抜けるようになったし可動域が広がった。あまりアドバイスは聞かないんですけど、聞いてみるもんですね」
4月から6月の間でGⅢ2節を含む5度のV。最高の勢いで臨む地元記念は特選からのスタートで「最低でも決勝へ」と力を込めた。先輩の小岩を背に、強敵相手に地元の意地を見せる。